スキップしてメイン コンテンツに移動

貯筋活動のための運動を習慣にする方法

 加齢とともに筋力は低下するもの。そんな風に諦めていませんか?


実は、いつからでも早めに筋肉を一定水準に維持しておくために貯筋活動をしておくことで、いつまでも自分で行きたいところに行け、歳をとっても自立した生活を送れるということに繋がります。

なぜなら、それは欲しいものがあったときに貯金から崩して使うお金のように、筋肉もお金と同じようにゆとりを持って使うことができれば、例え、病気などで入院をしたとしても、普通の生活に戻ることができると思います。

この記事では、そんな貯筋活動の方法を解説していきたいと思います。この記事を読み終えることで、そんな貯筋活動のポイントと貯筋活動を行うことで、将来想定される健康被害を予防することに繋がると思っています。



【筋力は何もしなければ徐々に減っていく!】

筋力は20代をピークに、その後徐々に減っていき、60歳を過ぎると劇的に変化します。しかし、実は40代の頃から、徐々に減り始めていると考えられていますが、自分で感じられれるほどの筋力低下が始まるのが実は60歳を過ぎたころと考えても良いのではないでしょうか。

不活動により、2日に1%の筋力が減少するということがわかっています。それは入院などによって寝たきりの生活を送ると、例えば、1か月の入院で15%の筋力が減るということになります。



【病気をしないのが一番ですが、万が一の備えで貯筋活動も大事】

上記のこと考えると、入院はしない方が良いと誰でも思うと思いますが、人間は何があってもおかしくありませんね。病気をしたくてしている人は誰一人としていないと思います。

そう考えると、誰でもいつでも病気をしてしまった時のために貯筋活動をしておくことは、将来の支出のためにお金を貯金しておくことと何ら変わりはないと思います。

元気で自立した生活をいつまでも送るためには、筋力トレーニングや適度な運動で貯筋を増やすこと。日常生活の中でたくさん筋肉を使うことが大切です。そのためには、加齢に負けないよう、毎日少しずつ貯筋をし、できることからコツコツと行っていく生活習慣が大事ですね。




【いつも行っている習慣に組み込むと運動なども習慣化しやすい】

わかっていてもなかなか運動ができない。習慣にできない。そんな声が聞こえてきます。習慣にしたいことを歯磨きや入浴のように習慣にする作業というのは、なかなか難しい作業ですね。

ですが、これは人間の脳にとっては自然なことのようです。人間は環境の変化に心理的安全性を脅かされるという認識を本能で感じています。

それは変化のない環境は自分にとって安全だとわかっているからです。そんな安全な環境を変え、運動を習慣にするということはそれだけで、心理的安全性を脅かされているということ。

そんな心理的安全性を脅かされている脳を安心させるためには、すでに習慣化していることに付け加えて習慣にすることです。

例えば、「歯を磨きながら踵上げの運動をする」または、「お風呂に入りながらストレッチをする」といったように、すでに習慣になっていることに習慣にしたいことをプラスしていくことで、習慣にしやすいということがわかっています。

【ロコモティブシンドローム予防にも貯筋活動】

貯筋活動は高齢者のロコモ予防や転倒・骨折の予防に繋がります。平均的な生活を送っている人と比べて、よく身体を動かしている人は歳を重ねても高い水準を維持できています。

一方、運動不足が続くと、水準は低下していき、病気などをきっかけに身体機能は急激に低下してしまうのです。

ロコモティブシンドロームによる移動機能の低下には、筋力・持久力・関節の柔軟性などの要素が関わっていますが、中でも特に重要なのは、下肢筋力です。下肢筋力が低下することで、椅子からの立ち上がりや、歩く、階段を上り下りするといった日常生活動作でさえもスムーズに行うことができなくなります。




【生活習慣に運動習慣をプラスして貯筋活動を習慣にしよう!!】

習慣化のコツは前述に解説しましたが、買い物や用事のついでに少し遠回りをして10分程度歩くことや、電車の待ち時間などに踵上げやつま先上げを行うなど、あえて運動の時間を作らないようにして脳への心理的安全性を脅かさないようにすることが習慣化のコツになります。ぜひ、試してほしいと思います。

以上のようなことを実践して加齢に負けない体力を維持していってほしいと思います。

では、今日はこの辺で~\(^o^)/

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
次回のロコトレ講座のお知らせです。
この講座はロコモティブシンドロームの予防のために知識と運動実践の
方法を学ぶことを目的に行っています。
日時:令和4年4月23日(土)10時30分~11時30分
場所:ネコノテカフェ(南足柄市大雄山線塚原駅徒歩30秒)
参加費:1,000円+ワンオーダー
定員:8名
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

コメント

このブログの人気の投稿

筋力を落とさないためにオススメしているある生活習慣

 極力、筋力は落とさずにいつまでも自分の足で歩き続けたいと思うのは自然なことですね! 歩くという移動機能はロコモティブシンドロームとも深く関わってくる身体活動です。歩くことを怠っているとロコモティブシンドロームを進行させてしまいます。そんな“歩く”について解説して行きたいと思います。 【歩くとは不安定な姿勢の繰り返し】 私たちが立っているという状態は、両足の中に重心が収まっている状態ということができます。 人の重心は仙骨というお尻の真ん中にある骨の前にあると言われています。この重心が両足で作られる支持基底面と言われる領域に収まっている状態が立ってバランスが取れている状態。 この安定した状態を崩し、支持基底面から重心を前へ運び、前に出した足部の中の支持基底面に移す作業が歩く動作です。 なので、歩行中の重心はほぼ支持基底面では無いところを通りながら足部の中を移動しています。人のバランス機能はこの精微なコントロールを繰り返し歩いています。 【歩くだけでは筋力はつかない?】 よく質問されることがあります。 それは…『歩いたら筋力付きますか?』と。 そんな時に私はいつもこう答えます。 『歩くだけで筋力が付く人は、自分の身体を支えることすら大変な人です。』と。 ただ、筋力にも最大筋出力と筋持久力があります。 最大筋出力 とは・・・ どれだけ強く力を発揮できるか? 例えば、20Kgしか持てないのか?100Kgを持ち上げられるのか? 筋持久力 とは・・・ どれだけ長く筋肉を使っていられるか? 例えば身体を同じ姿勢で10分しか支えられないのか? 1時間も同じ姿勢で支えられるのか? では、歩く動作で考えてみましょう! 60分歩ける人は10分しか歩けない人より筋持久力が高いと言えます。 では1,000歩、歩ける人と10歩しか歩けない人は何が違うか? もちろん筋持久力にも大きな差がありますが、10歩しか歩けない人はそもそも最大筋出力も低く、1歩、1歩の動作で身体を支えるために大きな筋出力の発揮が必要なほど筋出力が低下してしまっているのです。 それは体重50Kgの人で考えると50Kgの重りを脚で支え、10歩という距離を運んでいる筋力トレーニングと同じようなもの。それだけ下肢筋力が劣ってしまっているということです。 【歩行速度とフレイル・サルコペニア・ロコモティブシンドロームの関係】 ...

飛躍の年に!

こんにちは。たまには、日常について少しブログを書いていきたいと思います。 実は今、人生で最大の挑戦をしようと計画を進め動いています。 今までのことを考えれば十分過ぎるくらい温めてきたことなので、不安は無いですが、如何せんやったことの無い業務をこなすことが続いている為、徐々にストレスが溜まっているのを感じる今日この頃です。 また時期が来たらお話したいと思います。 ただ、40歳を過ぎてから... 残された時間をカウントするようになりました。このままで良いのか?人生で何をやり遂げたいのか?どんな人生にしたいのか?何のために生きているのか? そんなことを考える時間が増えました。 実はこんなことを考えることがとてもトレーニング指導にも役に立ち、指導に深みを与えてくれるとは思っていなかったですが(;^ω^) クライアントさまがどんな人生を送りたいか? どんな人生に価値観を感じているのか? また、その価値観とトレーニングはどのように関わりがあるのか? そんなこんなで、何がどうなってやり始めたかうまく伝えられませんが、動画での運動指導を始めました。 【からだをよくする図書館オンライン】 ずっと反対していたオンラインでの運動指導や動画でのトレーニング指導。現場で対面で指導することが好きだし、その方が想いも伝わる。 運動実践時のミステイクやエラーがあった時も、伝えやすいし、気づきやすい。だからこそ対面での運動指導に価値を感じていたことがあってオンラインや動画でのハウ・トゥー(やり方)動画などは避けてきたわけですが。 それでもやろうと思ったきっかけは自分がYouTubeで情報を収集したり、YouTubeで勉強をするようになったこと。 文字を読む方が、自分のペースで、自分の欲しい情報だけ抜粋して得られるメリットもありますが、移動しながら情報を収集しようと思った時に、YouTubeでイヤホンをしながら情報収集することで飛躍的に情報をインプットする量にレバレッジがかかりました。 歩きながら移動するとき。電車で移動するとき。車を運転して移動するとき。 電車で移動するとき以外は、本を読んだり、文字を読んだりすることが難しいため、歩いているとき、運転しているときはできなかった情報収集や勉強が、YouTubeで音楽を聴くかのように音声で情報を聞くことができるようになりました。 それが、動画(音声)のメ...

心肺持久力が高いほどコロナの重症化リスクが低下することが証明された!

 アメリカのデトロイトの病院からの研究報告です。 心肺持久力が高い人ほど新型コロナウィルスによる入院リスクが低いということが示されました!👉出典: ”ランナーズonline” 新型コロナウィルスが流行してから2年以上経過した今となっては、新型コロナウィルスとの共存も考えていかなければいけなくなってきましたね。 そんな中、新型コロナウィルスをいつ発症してもおかしくない状況へと変わりつつある中、感染症を発症しても極力重症化は避けたいところ。 そんな重症化を避けるための方法としてワクチン接種だけが唯一の方法ではなくなってきているということですね。もちろんお薬の開発も進んできていますが、セルフケアとして自分でできる予防策としての対処法がもう一つ明らかになったということになります。 この研究からわかることを私なりに解説していきたいと思います。 【心肺持久力が高いということは最大酸素摂取量が高い】 心肺持久力が低い人は高い人と比較しても3~4倍死亡率が高くなる ことがわかっています。 心肺持久力とは、全身持久力とも言いますが、長く体を動かす能力でもあると言えます。そして、心肺持久力が高いということは酸素を摂取して利用する酸素利用能が高いということ。 それは、脂肪をエネルギーとして燃焼しやすい体とも言えます。なので、この心肺持久力を高めることは、生活習慣病の予防としても期待できます。 そんな心肺持久力が高い人はコロナの重症化リスクも低いということですね。 【心肺機能と免疫機能の関係】 心肺機能を高める運動というと、やはり有酸素性運動です。この有酸素性運動も個々の体力レベルに合わせウォーキングやジョギング、またはランニングなどで高めることができます。そして大事なのは実施する上での運動強度になります。 運動は正しく行うと免疫機能を高めることができます。 しかし、その運動は運動強度が低すぎても、高すぎても免疫機能を高めることができません。それどころか、運動強度が高すぎた場合は逆に免疫機能が低下することに繋がってしまいます。なので適度な運動強度で行うことが大事になってきます。 その 適度というのが「ややきつい」と感じる運動強度 です。 「運動と免疫機能に関するJカーブ」 という有名な図があります。参考までに。 (その記事については過去に富士フィルム生協の生協だよりに記事を書いて...