こんにちは。フィジカルトレーナーの金盛です。私が運動の指導に携わるまでの経緯についてまとめました。私の人となりが少しでも伝わればと思い、書きました。 【整骨院付属のリハビリ重視型デイサービスへの入職】 私がもともと運動を指導するきっかけになったのは、機能訓練に特化したデイサービスに入職したことでした。 マッサージの仕事がしたくて入職した整骨院業界でした。 整骨院の面接のときに整骨院の院長は・・・ 「うちの会社には、デイサービスがあるんだ!そこで整体師としてマッサージの勉強をしながらケアマネを取得するといいよ!!」 ※(マッサージ師ではないのでマッサージとは言えないのですが・・・ここではリラクゼーションのこと) ・・・と、院長は履歴書に書いてあるホームヘルパー2級の資格を見て、こう言った。 こうして就職面接の時に目標を提示してくれたのが始まりです。 私も、「マッサージの仕事はお年寄りと接する機会が多いのでは?」「介護系の資格を持っていたら何か役にたつかもしれない!」と大学在学中にそう思ったことがホームヘルパー2級を取った理由でした。 そこから機能訓練に特化したデイサービスでの運動指導がスタートしました。 当時はまだ介護保険がスタートして10年も経っていませんでした。 そんな時代・・・ 入院を余儀なくされた高齢者は病院での回復期のリハビリテーションが終わり退院となりますが、退院後の維持期(今では生活期ですが、当時は維持期と呼んでいました)のリハビリテーションを満足に受けられずに、行き場を失った高齢者が多かった時代です。いわゆる「リハビリ難民」と呼ばれていた高齢者が多かったことを思い出します。 そんな「リハビリ難民」を受け入れていたのが、機能訓練に特化したデイサービスでした。 もちろん理学療法士や作業療法士・言語聴覚士(PT・OT・ST)と呼ばれる人がいない中でしたが、柔道整復師や鍼灸あん摩マッサージ指圧師の資格を持っているような人たちとともに働き、運動指導の補助をしながら、ケアマネージャー以外の目標を抱くようになっていたような気がします。 【健康運動指導士取得を目標に突き進む!】 最初に配属になったデイサービスで1年半働いた後、支店を出すということで管理者として抜擢されます! そこから、どんどん主体性を発揮し始めた気がします。この頃にケアマネージャー以外の健康運動指導士を取得することを目標に頑張っていたなぁ。 そして・・・ 介護福祉士取得から始まり・・・健康運動実践指導者⇒ケアマネージャー を取得し、7年務めた前の会社は退職することになります。 辞めた理由としては、この時、ブロック長という役職を担っており、現場での運動指導の仕事ではなく、人材の育成や採用、そしてマネジメント業務が主でした。 その経験はもちろん今でも活かされているように思います。 ・・・がやっぱり、運動指導スキル、知識、経験をもっと積みたいという気持ちが退職する一番の理由だったかもしれません。 その後・・・ またしても同じ機能訓練に特化したデイサービスに入職します。 その理由としては、親しくしていた理学療法士の先輩からの2年越しでのお誘いでした。 入職の決めては、自分の運動指導スキルの成長が一番の理由ですが、東洋医学での経験と西洋医学からの視点とを融合することで、何か新たな発見があるのでは? と考えたこともあります。 そして、大きく決断を後押ししてくれたのが・・・ 自宅から徒歩5分の場所に、その理学療法士の先輩が経営するデイサービスがオープンしていたことでした\(^o^)/ 当時から通勤時間って、人生の中でも本当に勿体ない時間だと考えていたので、申し分ない条件でしたね。 そこから健康運動指導士を取得⇒NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)を取得⇒神奈川糖尿病療養指導士を取得。現在に至るという感じです。 これで何故、私が 「高齢者の運動指導の専門性が高く、整形外科疾患と言われる膝痛・腰痛との関わりが強いロコモ予防に重きをおいている」 理由がなんとなく想像できるかなぁと思います。 そして、10年以上にわたってデイサービスで高齢者と接し、介護保険事業の中での特定疾病と言われる16疾患の知識やリスクマネジメントなどに理解を深めたこともうなずける経歴だと自分でも思っています。 フィジカルトレーナー 金盛智也 2022年2月15日 |
極力、筋力は落とさずにいつまでも自分の足で歩き続けたいと思うのは自然なことですね! 歩くという移動機能はロコモティブシンドロームとも深く関わってくる身体活動です。歩くことを怠っているとロコモティブシンドロームを進行させてしまいます。そんな“歩く”について解説して行きたいと思います。 【歩くとは不安定な姿勢の繰り返し】 私たちが立っているという状態は、両足の中に重心が収まっている状態ということができます。 人の重心は仙骨というお尻の真ん中にある骨の前にあると言われています。この重心が両足で作られる支持基底面と言われる領域に収まっている状態が立ってバランスが取れている状態。 この安定した状態を崩し、支持基底面から重心を前へ運び、前に出した足部の中の支持基底面に移す作業が歩く動作です。 なので、歩行中の重心はほぼ支持基底面では無いところを通りながら足部の中を移動しています。人のバランス機能はこの精微なコントロールを繰り返し歩いています。 【歩くだけでは筋力はつかない?】 よく質問されることがあります。 それは…『歩いたら筋力付きますか?』と。 そんな時に私はいつもこう答えます。 『歩くだけで筋力が付く人は、自分の身体を支えることすら大変な人です。』と。 ただ、筋力にも最大筋出力と筋持久力があります。 最大筋出力 とは・・・ どれだけ強く力を発揮できるか? 例えば、20Kgしか持てないのか?100Kgを持ち上げられるのか? 筋持久力 とは・・・ どれだけ長く筋肉を使っていられるか? 例えば身体を同じ姿勢で10分しか支えられないのか? 1時間も同じ姿勢で支えられるのか? では、歩く動作で考えてみましょう! 60分歩ける人は10分しか歩けない人より筋持久力が高いと言えます。 では1,000歩、歩ける人と10歩しか歩けない人は何が違うか? もちろん筋持久力にも大きな差がありますが、10歩しか歩けない人はそもそも最大筋出力も低く、1歩、1歩の動作で身体を支えるために大きな筋出力の発揮が必要なほど筋出力が低下してしまっているのです。 それは体重50Kgの人で考えると50Kgの重りを脚で支え、10歩という距離を運んでいる筋力トレーニングと同じようなもの。それだけ下肢筋力が劣ってしまっているということです。 【歩行速度とフレイル・サルコペニア・ロコモティブシンドロームの関係】 ...
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